こんにちは。梅田中古買取センターの池田です。
今回は久しぶりに新製品の商品レビューをお届けしたいと思います。
ご紹介する商品は、OM SYSTEMの新製品レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS II」です。
2025年3月1日発売予定の新製品ですが、こちらのレンズは2020年9月に発売された「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」の後継モデルです。
約4年半ぶりのモデルチェンジとなりますね。
前モデルが発売された時にも私が使用レビューを書いていますので、よろしければ参考にしてください↓
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS 使用レビュー
前モデルとの大きな違いは何と言っても手ぶれ補正効果の向上でしょう。
前モデルはボディ内5軸手ぶれ補正機構と協調する5軸シンクロ手ぶれ補正には対応しておりませんでした。
今回の新製品は5軸シンクロ手ぶれ補正に対応し、手ぶれ補正効果がアップしました。
レンズの焦点距離は100-400mmですが、35mm換算では200-800mmとなりますので、手ぶれ補正効果は大きければ大きいほどありがたく感じます。
5軸シンクロ手ぶれ補正時の効果は、ワイド端で7.0段補正・テレ端で 5.5段補正。
前モデルがワイド端・テレ端ともに3段分だったのに対し、大幅に効果がアップしています。
実際カメラにレンズを装着して覗いてみても、手ぶれ補正が効いている!という事が感じられました。
ちなみにレンズ構成に関しては、前モデルと変わっていません。
今回はOMシステムのフラッグシップ機「OM-1 MarkII」に「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS II」を装着して撮影してきましたので、ご覧いただければと思います。
このレンズのホームページを見ると、説明文も作例も野鳥撮影メインになっているように感じましたが、もちろんそんな事はございません。
私の好きな鉄道をはじめ、飛行機や昆虫などの撮影にも使える1本となっています。
【作例① 鉄道撮影】
焦点距離:400㎜ 撮影地:福井県敦賀市新疋田駅
まずは私の好きな鉄道写真です。雪煙を上げてやって来る特急列車を捉えた1枚。
焦点距離は400mmですので、35mm換算では800mmの超望遠での撮影です。
このような雪煙の写真をするには、望遠レンズの圧縮効果を利用することで大迫力の1枚に仕上がります。
焦点距離:227㎜ 撮影地:福井県敦賀市新疋田駅
こちらの写真は夕方に走る特急列車を撮影した写真です。
小型軽量のレンズですが、100mm側ではF5、400mm側ではF6.3と、しっかり明るさ(開放F値)も確保されています。
この写真はF6、ISO1000での撮影ですが、現在発売されているカメラの高感度性能も素晴らしく、十分満足できる仕上がりとなりました。
焦点距離:321㎜ 撮影地:鳥取県智頭町因美線
画質についても申し分ありません。PROレンズではありませんが、PROレンズ並みの高画質を実現しています。
望遠で遠くの鉄道を狙った写真ですが、列車名表示などの細部までしっかり描写されています。
超望遠レンズで課題となる色にじみを抑えるため4枚のEDレンズを採用。さらにはスーパーHRレンズとHRレンズを使用することで、ズーム全域でヌケの良い優れた描写性能を実現しています。
また、今回はテストすることができませんでしたが、ゴースト・フレアの発生を低減するZEROコーティングも採用されており、逆光の条件下でもクリアな画質が期待できそうです。
焦点距離:227㎜ 撮影地:鳥取県智頭町因美線
雪の中を走行する列車。
この日は雪が降ったり止んだりの天気でした。
このレンズはPROレンズと同等レベルの保護等級1級(IPX1)の防塵・防滴仕様となっており、多少の雪や雨の中での撮影も安心感たっぷりです。
もちろん、この場合はボディも防塵・防滴仕様のものをご使用ください。
【作例② 野鳥撮影】
焦点距離:400㎜ 撮影地:滋賀県長浜市余呉
野鳥撮影初心者ですが、チャレンジしてみました。
OM-1 MarkIIには鳥認識オートフォーカス機能が搭載されており気軽に野鳥撮影を楽しむことが出来ます。
焦点距離:200㎜ 撮影地:滋賀県長浜市余呉
飛んでいる鳥をばっちり撮影するのは通常だと難しいのですが、鳥認識オートフォーカス機能を使用すれば、カメラ任せでしっかりピント追従してくれます。
そして、やはり野鳥撮影には100~400mmが大活躍です。
何と言っても800mm相当なのに重量が1.3㎏は軽くて、しかも小型なのが最高です。
フルサイズで800mm……考えただけで大きくて重くて、私には無理です。
焦点距離:400㎜ 撮影地:滋賀県長浜市余呉
焦点距離:400㎜ 撮影地:滋賀県長浜市余呉
オートフォーカスのスピードも前モデルからの性能アップはありませんが、私が野鳥を撮影する上でもまったく問題なく、スムーズなピント合わせだと感じました。
それにしても、鳥認識オートフォーカスは凄い!
焦点距離:400㎜ 撮影地:滋賀県高島市
夕焼けが水面に映るシーンを狙いました。
鳥は人の気配を感じるとすぐに飛んで行ってしまうものです。
でもこのレンズは35mm換算800mm相当での撮影ですので、鳥にストレスを与えることなく撮影することができます。野鳥に対して優しいレンズとなっています。
焦点距離:314㎜ 撮影地:兵庫県豊岡市
ここで、手ぶれ補正の効果を見ていただきたいと思います。
鉄道や野鳥などの動いているシーンでスローシャッターにすることは、流し撮り以外はほぼないと思いますが……。
どの程度のスローシャッターまで手ぶれせずに撮れるか海の風景でテストしてみました。
結論から申し上げますと1/2秒でもブレずに撮影でき、スローシャッターならではの表現ができました。F22まで絞って露出を調整しています。
本当は1秒もテストしたかったのですが、NDフィルターがなかったため露出オーバーになりテストできませんでした。
すっかり失念しておりましたが、コンピュテーショナル フォトグラフィの「ライブND」を使って露出調整したら良かったなと反省しています。
【まとめ】
焦点距離:400㎜ 撮影地:滋賀県高島市
野鳥はもちろんのこと、鉄道や飛行機、スポーツなど、幅広いシーンで活躍する1本です。
季節的に今回は良い被写体がいませんでしたが、昆虫の撮影などにも最短撮影距離がズーム全域で1.3mという事もありオススメできるでしょう。
手ぶれ補正効果の性能アップが一番の魅力であり、手持ち撮影時に構図が安定するのがとてもありがたく感じました。
また、小型軽量というのもマイクロフォーサーズだから実現できることであり、機動力もグッと向上します。機動力があがれば、行動力もあがり、撮影チャンスが増えて良い写真が撮れる可能性が大きくなるだろうと考えています。
OMユーザーで望遠レンズをご検討の方、このレンズはホントにオススメです!
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この記事に関するお問い合わせは・・・梅田買取センター 池田まで