こんにちは~。編集長 中村です。
CP+2025、レポート続けてまいります! 今回はちょっとマニアックな製品を取り扱う企業さんをご紹介してまいりましょう。
【焦点工房ブースの様子】
去年・一昨年は出展されていませんでしたが、単独ブースでひさびさの出展です。
開催前の事前発表でもいろいろと話題性のある製品を公開されていましたので、軽くインタビュー動画も撮らせていただいたのですが……。
編集にちょっと時間かかりそうなので、スチル切り抜き画像を交えて先にブログでいろいろとご紹介をさせていただこうかと。
2025年にこのようないかにもクラシックカメラ然とした形状の新製品が登場したことに衝撃を覚えますね……!!
フルマニュアルで露出計も内蔵していませんが、そのぶん操作する楽しみは味わえそうですね!
未完成の試作機で撮れた‼️さすが焦点工房 🤣 pic.twitter.com/WaYsVG2l51
— 焦点工房 〜カメラと写真の愉しみ・喜びをもっと身近に〜 (@ShotenKobo) March 2, 2025
まだ試作機段階とのことですが今後正式に発売されるのが楽しみですね~!
レンズ内モーター非搭載のニコンFマウントAFレンズを、ニコンZマウントでAF動作させることが可能なマウントアダプターです!!
ニコン純正FTZアダプターではレンズ内モーター非搭載のレンズでAF動作させることができないということもあり、発表に伴い極めて大きな反響がありました。
これに伴い、ユーザーから「Zマウント用が欲しい!」との要望が相次いだため開発が行われているとのこと。
ただし、会場に展示されていたのは試作機であったため、若干動作が不安定になってしまうこともあったようです。
また、SONY Eマウント用のLA-FE2は200種類以上のAFニッコールレンズに対応していましたが……。
現状のLA-FZ1は、AF動作させられるのは「レンズ内モーター非搭載のニコンFマウントAFレンズのみ」だそうです(AF-SやAF-Pなどレンズ内モーター内蔵レンズは非対応)
現状ではあくまで純正FTZアダプターで動かないレンズをAFで使うためだけのアダプターという位置づけでしょう。
↓参考までにPRONEWSさんが公開しているインタビュー動画を貼っておきます。
このあたりはまだブラッシュアップしている最中かと思いますので、今後のアップデートに期待したいですね!
個人的にはAI AF DC-Nikkor 105mm f/2Dを使ってみたいな~なんて思ってます。
弊社スタッフの過去ブログもありますので参考にどうぞ。
その他にも気になる新製品が大量にあったのですが、キリがないので最後に2点だけご紹介いたしますと……。
まずはAngenieux 50mm f1.5 Type S21の復刻レンズ! Angenieux大好きのわたくしからするとこれは見逃せない……!!
中古市場に出回ることも非常に少なく、出てきたとしても一般人には到底手が出せないような価格の代物ですので、これには本当に期待してます……!
今まではズミクロン八枚玉などのヴィンテージレンズの”再現”を追求してきたLIGHT LENS LABですが……。
Mマウントレンズの最高峰といっても過言ではない35mmアポズミクロンをどれくらいの精度で模倣できるのか、非常に興味深いですね~!!
という具合で見どころ一杯の焦点工房ブースのご紹介でした。動画も頑張ってなるべく早く出しますのでお楽しみに!!
【ZNONZブースの様子】
このZNONZさんでは、回折現象によって像を結ぶ「レンズではない光学素子」を製造・販売しています!
こちらの製品は被写体状の一点から出た光が像面上の1点で位相が揃うように加工された「振幅型ゾーンプレート」でできており、ガラスはまったく使われておりません。
焦点距離は35mフルサイズで28mm相当で、マウントはライカMマウント互換となっています。
M型ライカに装着したときにちゃんと28mmの枠が出るようにマウント部のカムも調整してあるとのことでなかなかすごい……。
それぞれのプレートごとに描写傾向が異なりますが、どれも独特のソフトフォーカスを伴う写りが魅力的ですね~!
I型が平面のプレートであったのに対し、II型はプレート上に光の波長に合わせた段差をつけた階段構造を作ることで像をより明るくシャープにすることが可能に!
これを作るためには極めて精密な加工技術を要するらしく、ブースで聞いたお話によると「半導体を作るより難しい」とのこと。
こちらもI型同様に4種類のプレートをダイヤルで切り替えることが可能になっています。
こちらも非常に興味深い製品です。
・ZNONZ I型・・・・・・¥12,800(税込)
・ZNONZ II型(スチール)・・・・・・¥44,800(税込)
・ZNONZ II型(ブロンズ)・・・・・・¥47,800(税込)
※いずれも2025年3月時点の価格
II型は加工難易度が高いためちょっとお値段しますね。一方でI型は1万円前後と格安!
CP+以降にI型を買ってみたという方をちらほら見かけましたので、わたくしもそのうち買って使ってみようと思います~!!
ちなみにZNONZさんの公式WEBサイトはこちら。参考までに。
【YASHICAブースの様子】
「え? ヤシカってもう存在しないんじゃないの??」と思われる方がけっこう多いのではないかと思いますが……。
実は2007年の京セラの光学事業撤退時にブランドの商標権が香港の企業に移っていました。
2022年11月には日本法人の株式会社ヤシカジャパンが設立されており、日本人の代表取締役社長もいらっしゃいます。
そんなYASHICAがCP+に今年初出展ということで、ブースにお邪魔してきました!
往年のヤシカを知っている方の中には、これを見て足を止めたという方も多かったようです。
まず、壁面にたくさん並べてあったのは、2023年に「ヤシカ」ブランドの復活をアピール製品として発売されたコンパクトフィルムカメラ・MF-1。
レンズは焦点距離31mm F11のピント固定、シャッタースピードも1/120のみ。
スペック的にはよくある「フィルム交換可能な”写ルンです”」的コンパクトカメラですが、デザインやカラーバリエーションが多数あっていろいろ選べるのが楽しそう。
暗闇の中でも最大600メートル先まで視認することが可能で、5800万画素の写真と4K動画の撮影に対応しているとのことで普通に便利そう!
フィルムカメラからいきなり斜め上の製品に飛んでいきましたが、現在すでに大手家電量販店などでも販売されておりけっこう売れてるらしいです。
1枚目・2枚目の写真に写っているのが、まだ日本では未発売のYASHICA Cityシリーズ。
YASHICA City 100・200・300の3種類が展開される予定とのこと!
3枚目の写真に写っているのはすでに日本でも発売済みのYASHICA DigiMateです。¥11,000と格安なので気軽に使えそうなのは良いですね~。
コンテスト受賞作のプリントがブースに展示されていましたが、非常に素敵なお写真でした!
こういう「草の根」的な取り組みは素晴らしいことだと思いますので、今後も続けてくださると良いなぁと思います。
ちなみに、ヤシカジャパンさんでは「いつかヤシカ/コンタックスマウントのレンズを出したい!」という意欲があるとのこと。
こちらも期待したいですね!
【さいごに】
CP+期間中にX(Twitter)では会場からいろいろと情報が発信されていたため、今更ご紹介するのもちょっと「遅きに失した」感がありますが……。
まだ知らなかった方にあらためて情報が届いたならば嬉しいところでございます。
焦点工房さんのインタビュー動画も、編集してそのうち出しますので気長にお待ちいただければと……(いちいち遅くて申し訳ございません)
ということで、今回も長くなりましたが最後までお読みいただきましてありがとうございました!
また次回のブログでお会いいたしましょう~!!