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【Nikon】NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 レンズ 使用レビュー

こんにちは、鹿児島天文館店の吉冨です。

今回はコンパクトで軽量ながら、等倍マクロ撮影ができるフルサイズ対応の高性能マイクロレンズ【Nikon Z MC 50mm f/2.8】のご紹介です。

このレビューブログでは、マクロ撮影性能から、標準域を活かしたスナップ撮影にも焦点を当てて、作例とともに詳しく紹介します!

【主なスペック】

焦点距離 50mm(フルサイズ対応)
開放F値 F2.8
最短撮影距離 撮像面から0.16m
最大撮影倍率 1倍
フィルター径 46mm(P=0.75mm)
サイズ 約74.5mm(最大径)×66mm
重量 約260g
絞り羽枚数 9枚(円形絞り)
ピント合わせ 前群繰り出し方式

従来のFマウント、一眼レフ用マイクロレンズ「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」と比べて【約23mm(約26%)の小型化】【約165g(約39%)の軽量化】しており機動性に優れた設計となっています。

レンズ側面には、A/Mスイッチとフォーカス制限(0.16m~0.3m)が付いているのでマクロ撮影時に、ピントがより合わせやすくなります。

【実写のうえ使用感をレビュー】

[設定 : ISO-125 F5.6 1/500秒]

1cmにも満たない小さな花を咲かせるユキヤナギも、ここまで大きく写すことができます。

ワーキングディスタンス(レンズ先端からピント位置までの距離)が約5cmまで近づいても撮影することができるので、カフェなどでテーブルフォトを撮影する場合でも席を立たずにに被写体を大きく写すことができます。

[設定 : ISO-800 F3.5 1/2500秒]

逆光耐性はかなり高く、フレーム内のどこに強い光源があっても、気になるフレアやゴーストはほとんど発生しませんでした。

コントラスト低下もなく、クリアで抜けの良い描写が得られるので、逆光を活かした印象的な写真を安心して撮ることができます。

[設定 : ISO-800 F3.8 1/1250秒]

玉ボケの輪郭はややはっきりしていますが、主張しすぎることなく程よいバランスです。

また、周辺部にはわずかに口径食による歪みが見られますが、気になるほどではなく、光源を美しく表現してくれます。

[設定 : ISO-800 F9 1/1600秒]

[設定 : ISO-200 F3 1/320秒]

50mmの焦点距離は、とてもバランスが良く、改めて使いやすさを実感しました。

標準域ならではの自然な画角で、風景やスナップ、日常の何気ないシーンまで、さまざまな被写体を魅力的に切り取ることができ、撮影の幅をぐっと広げてくれます。


【作例】

[設定 : ISO-125 F3.5 1/1600秒]

[設定 : ISO-800 F3 1/1250秒]

[設定 : ISO-800 F3.3 1/1250秒]

[設定 : ISO-800 F3.2 1/1600秒]

[設定 : ISO-800 F3.2 1/1000秒]

[設定 : ISO-800 F4.8 1/1600秒]

【最後に】

マクロ撮影だけでなく、スナップ写真も撮りたくなる不思議な魅力をもったレンズです。

近景から遠景まで高解像度かつ高コントラストな描写で、何気ない日常の風景もドラマチックな雰囲気に仕上げてくれます。

さらに小型・軽量な設計のため持ち運びも快適で長時間の撮影でも負担にならず、どんな場面でもサッと取り出して撮影が出来る機動性があります。

そして、等倍マクロ撮影が可能な優れた近接撮影能力を備えているので、小さな被写体を細部まで鮮明に捉えることができます。

スナップからマクロまで、どんなシーンでも気軽に使えて大活躍。写真を撮る楽しさをぐっと広げてくれる、頼れる一本です!

鹿児島天文館店 吉冨

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