※「アタリ」がある場合は
「アタリ」とは、 何かに激しくぶつけたことがあることを意味するもので、内部にその衝撃が及んでいたり裏蓋が割れていたり正しく閉まらない事もあるので、店頭で値札に「アタリ」と表記が有る場合や、表記が無くても「へこみ」や「えぐれ」が有る場合は注意しましょう。
中古カメラの購入を考えている方や、これから中古カメラを始めたいとお考えの方にお役立ちの購入ガイドです。ここだけは押さえておきたいポイントを掲載しております。
その名の通り一度新品状態で販売され購入者によって使用されていたカメラが、諸々の事情により再びお店に買い取られて店頭で再び販売されているカメラです。
同じカメラであっても、購入者によって使用方法や保管の仕方は当然のように様々であるためカメラの状態の良し悪しはひとつひとつ違います。お店はカメラの状態や希少性などを元に独自で価格を決めるため同じカメラでも商品によって価格が異なります。
中古カメラを購入する時に心配することの一つに自分の買ったカメラが価格相応のカメラかどうか、という点があげられると思います。そこで、欲しいカメラが決まっていればインターネットや雑誌などで中古カメラの販売価格の「相場」を調べておき、お店で並んでいるカメラと相場とを比較するというのも良いでしょう。
単純に考えると相場より高ければ状態が良いカメラで相場より低ければ状態の悪いカメラ、という事にはなりますが、先述のように中古カメラは厄介な事にお店が「独自」に価格を決めているため、お店によって同じ程度のカメラであっても価格の高低差が生じてきてしまいます。
ガラス越しに商品を見てるだけではなく、お店の人に頼んで実際に手にとって触って動かしてある程度自分でも品定めが出来る事が必要となってきます。ただし、カメラにある程度精通した人でなければシャッターが押せる押せないくらいは分かるにしてもカメラ全体の良し悪しまで見極めることは困難極まりない事だと思います。
お店によってはカメラの状態を「独自」に「A」「B」「C」とランク付けしたり、カメラの状態については「スレ有り」「底部アタリ有り」といった具合にランクも含めて値札などで表示してくれている場合もありますので参考にはなりますが、中古カメラは外見が綺麗であっても内部にカビやガタつきなど不良箇所が存在する場合があるのでカメラにあまり詳しくない人が外見だけで判断して購入する事はお勧めできません。
自分の周りでカメラに詳しい人がいるのであれば、その人にお願いしてお店に同行してもらい現場で実際に助言をもらいながら購入するのも良いのですが、自分に中古カメラの基本的な知識が無ければ同行してもらった人がお店の人と話している事や何らかの事柄について自分に決断を迫られてもサッパリ分からず困ってしまいます。「中古カメラの基本」は、中古カメラを実際に購入する際に必要と思えるごく基本的な知識を中心に説明しており、これから中古カメラを始めたい人のお役に立てる事を目的として作成しております。内容に不明な点などありましたらご遠慮なくメールにてお知らせください。
多少の「傷」や「スレ」は通常の使用でも付くものなので気にする必要はありません。(画像参照)
本体底部は特に「三脚」との擦れ傷などが付きやすいです
「三脚ネジ穴」周辺は傷つきやすいので仕方有りません
金属ボディの「へこみ」やプラスチックボディで樹脂が「えぐれている」箇所があるなど、いわゆる「アタリ」が有る場合には注意が必要です。(画像参照)
「アタリ」とは、 何かに激しくぶつけたことがあることを意味するもので、内部にその衝撃が及んでいたり裏蓋が割れていたり正しく閉まらない事もあるので、店頭で値札に「アタリ」と表記が有る場合や、表記が無くても「へこみ」や「えぐれ」が有る場合は注意しましょう。
マウントの傷は使用上はほとんど問題無いのですが、レンズを装着する時にガタつかないかどうかは確認しましょう。通常の使用でマウントにつく傷は レンズを装着する時に付く擦り傷です。
※マウント部はレンズを装着する際に擦れ傷が付きやすいので傷が深くなければ気にすることは有りません
※レンズ装着時にガタつくカメラは避けた方が無難です
傷やカビが多い場合は以前の持ち主がメンテナンスや保管にあまり気を使っていない事が考えられるので極力避けた方が無難でしょう。また、シャッターを切った時にミラーがきちんと動作するかも確認しましょう。
※写真のミラーはヒドイ状態なので思わず拭きたくなりますがミラーは傷が付きやすい部分ですので、面倒でもメーカーのサービスセンターへ持ち込む事をオススメします。
モルトは交換できますが、5,000円程度の費用が別途かかるので注意したほうが良いでしょう。なお、このモルトはAF一眼レフだと使用していない機種もありますが、モルトが劣化しているとミラーが汚れるだけでなくカスがカメラ内部に入って故障の原因になったり、モルトの接着剤が溶けてミラーに付着している場合もありますので注意しましょう。
※レンズ装着時にガタつくカメラは避けた方が無難です
※シャッター幕に劣化したモルトが付着しているものは極力避けましょう ※シャッター幕の動きも実際にシャッターを押して正しく開閉するか確認しましょう
本来であれば表示されたシャッタースピードと同じ速度でシャッターが切れるかチェックする必要はありますが、肉眼で確認するのはきわめて困難です。店頭ではシャッタースピードごとに「シャッター音」が変わるかどうかを確認し、実際に購入した後に必ず試し撮りを行い現像した結果に気になるところがあれば、メーカーのサービスセンターに持ち込んで確認してもらと良いでしょう。
古い機種(20~30年以上の前の機種)だとペンタプリズムが腐食していることがあり、ファインダーを覗いたときに黒い点や線となって見えて目障りになるので注意しましょう
※ファインダー内にホコリが入っていることがよくありますが気にならない程度であれば問題ありません。
プリズム腐食は修理をすると数万円もかかってしまうので、気になる方はプリズム腐食のカメラは避けた方が良いでしょう。ただし、撮影結果にはほとんど影響しないので撮影時に気にならなければ考慮する必要はありません。
※ただし、多くのカメラは固定式であるため自分では交換できないので注意する必要があります。
※「マウント」の内側上部にあります。
※これが「フォーカシングスクリーン」です。
覗いたときに目障りになるので無い方が良いでしょう。ただしファインダーと同様に撮影結果画質にはほとんど影響しないので撮影時に気にならなれければ考慮する必要はありません。なお、購入後に清掃する場合はブロワを吹き付けてホコリを飛ばす程度にしたほうが無難です。それでもホコリや汚れが気になる場合はメーカーのサービスセンターで掃除してもらったほうが良いでしょう。
古いカメラ、特に昔のマニュアルフォーカス(MF)の中古カメラは露出計が安定しなかったり正しく作動しなかったりすることがよくあります。また表示する露出が数段アンダーだったりオーバーだったりすることもあるので注意しましょう。また実際に購入した後も必ず試し撮りを行い現像して確認すると良いでしょう。
MF一眼レフに比べAF一眼レフやデジタルカメラだと機能が豊富なのでチェックする項目は多くなり、自分では全ての機能を確認できない場合もあるでしょう。そうした場合はメーカーのサービスセンターに持ち込んで確認すると良いでしょう。
「[A]巻き戻しクランク」がちゃんと回るか、 「[B]シャッター速度調整ダイヤル」でシャッター速度が変わるか、 「[C]巻き上げレバー」が正しく巻き上げるかなどを確認します。
別売のカメラアクセサリーを付けたときにのみ作動する機能もあるので、可能であればアクセサリー類も取り付けて機能がきちんと作動するかどうかを確認しましょう。
「[D]アクセサリーシュー」が変形していたりしていないか 「[E]セルフタイマー」がスムーズに作動するかなどを確認します。
本体底部にあることが多いです
このタイプのであれば1円玉等で回せば外れます
液漏れの影響がカメラ内部に 影響を及ぼしている可能性があるので避けた方が無難でしょう。
※取り外した「電池蓋」の内側や本体の電池ボックス内部に液漏れ跡が無いかを確認します。
旧式のAF一眼レフカメラを購入する場合にはこの点を考慮する必要があります。可能であればお店で電池をいれて表示の確認をしたほうが良いでしょう。
※大抵のカメラは本体上部にあります
本体上部
カメラ本体と同様に多少の傷やスレは通常の使用でもつくものなので気にする必要はありません。
※レンズ同士が触れただけでも細かい傷は付いてしまいますが撮影結果には影響しません
ただしカメラボディ同様「アタリ」がある場合にはレンズの光軸がずれている可能性もあるので注意しましょう。
※写真のような「アタリ」が有るレンズは極力避けた方が無難です
多少の「ゴミ」であれば撮影結果に影響ありませんが多い場合は避けた方が良いでしょう。「ゴミ」はオーバーホールで取り除くこともできますが、小さなレンズでも数千円、大きなレンズ(長焦点)になると数万円もかかる事があるので注意しましょう。「カビ」は増殖してレンズにはびこり使い物にならなくなることもあるので、「カビ」のある固体は極力避けた方が良いでしょう。
AFレンズであれば、カメラ本体に装着してきちんと「AF」や「絞り」が作動するかどうか、撮影モードを「MF」にしたときのピントリングの回転がスムーズかどうかを、MFレンズであればAFレンズ同様に「絞り」が作動するかピントリングの回転がスムーズかどうかを確認します。
※回るか回らないか、回り過ぎないか等を確認するのと絞りリングとレンズ内部の絞り羽根が正しく連動しているか等を確認します
縦位置
基本的には「カメラ本体」と同様です。
※わかりにくい写真ですが、カメラ本体のマウントに装着する際に傷が付きやすいのですがガタつきがなければ問題ありません。